|
|
家を建てることは、一生に一度の大きな買い物です。
夢と希望が膨らんでついつい予算オーバーになりがちなのは我が家も同じでした。
でもこの際だからと無理をしてちょっときつめのローンを組むと、気が付けばローン返済が中心の生活になりかねません。
ローン返済のために働いて、ローン返済のために遊びを我慢して・・・・・。
念願のマイホームを手に入れたのだからそれはそれで良いのかもしれません。
でも本当は、建ててからの生活がとても大切だと思います。
家賃のように毎月払えるローンに抑えて、多少なりとも出来たゆとりで暮らしを楽しめたら良いのではないでしょうか。
そこで僕は、「少ない予算だからできる上手な家造り」を提案します。
予算が少ないから、バッサリと切り捨ててもあきらめがつきます
予算が少ないから、出来る事は自分でやろうとします
予算が少ないから、完璧を求めなくても納得できます
それでは、「安くて良い家を建てるための5つのポイント」を説明しましょう。
(その1) 家は暮らしの道具と考える・・・良い箱を作ることに勢力をそそぐ
(その2) ふところに入り込む・・・大切なのは人の気持ちと信頼関係
(その3) 完璧に作りこまない・・・後から出来る事は今はやらない
(その4) こだわりは1点集中・・・メリハリをつける
(その5) ショールームを使いこなす・・・体感スペースとして利用する
|
|
|
家を建てようと思ったら、まず住宅雑誌やインターネット、経験者などの情報収集からスタートすると思います。
これらはとても参考になるのですが、人それぞれ意見や考え方が違います。
頭金がいくら必要だとか、どの工法が良いだとか、このメーカーが良いだとか・・・。
あまりの情報の多さに混乱しがちですね。
調べて勉強することはもちろん大切なのですが、情報にほんろうされ完璧な家造りをしようと思うあまり、家を建てることが最終目的になってしまいかねません。
そこで、もうちょっと気楽に「家は暮らしの道具」と考えてはどうでしょうか。
家は建てたら終わりではなくて、建ててから新たな暮らしがスタートします。
最初から高価で多機能な道具ではなくたって、自分にとって使いやすいサイズで最低限の機能が付いていれば十分です。 道具だから壊れたりするし、メンテナンスもしなくてはいけません。
使いやすいように、徐々に工夫していけば良いと思います。
それにはまず、「良い箱(器)を作ることに勢力をそそぐ」ことが大切です。
内装や設備機器は、後からやり直しはききますが、家の構造はそう簡単に直せません。
でも、いきなりそんな事を言われたって、自分で作るわけじゃないし構造だって、業者だって何を基準に選んだら良いか分からないよ、と言うのが現実ですよね。
そこで、自分達でトラブルなどのリスクを最小限に抑える方法を考えておく必要があります。
それは、「シンプル」に計画することです。
凹凸が無い、総2階、四角い家・・・etc・・・。
これなら、手間が減る分コストだって安くなるし、耐震性や耐久性にも貢献するはずです。
雪国ですと、落雪やすが漏り対策にもつながりますよ。
あとは、ここと決めた作り手を信頼して家造りを楽しみましょう。
|
|
|
家を建てるには、たくさんの人達の協力が必要です。
家族はもちろん、ご近所さんだったり、営業マンだったり、大工さんだったりするでしょう。
そんなたくさんの人たちと「信頼関係」を築ければ、それだけで良い家が建つための条件の半分以上は満たしたと言っても過言ではありません。
その中でも、作り手との相性はとても重要になります。
どんなに完璧なプランでも、どんなに良い素材を選んでも作り手の気持ちによって、良くも悪くも変わってしまうからです。
良い作り手を求めて、工法やプラン、経営状態など色々検討して選んだ人や、相見積りで選んだ人などもいると思います。
人それぞれ選択基準は有ったにせよ、僕が思うには「第1印象」と「漂う雰囲気」が結構大事なのかなと思います。
それは、営業マンなのか社長さんなのか会社自体なのか別にしてです。
どちらにしても何かの縁で出会ったのですから、お互いに気持ち良く仕事を進めたいものです。
それには、相手にやる気になってもらわなくてはいけません。
さらに、この人の仕事はきちっとやろうと思ってもらわなくてはいけません。
ちょっと待って、
数千万もの大金を払ってマイホーム発注するのだから、きちっと作るのがプロとして当たり前でしょう、と思われる方が大半かと思います。
いや、ごもっともです。
まさしく正論なのですが、
僕が思うに、結局は家を作るのも人間ですから、「人の気持ちを大切に」することを重要視すべきではないかと考えています。
ちょっと見方を変えて、
「自分1人では出来ない家造りを手伝ってもらって、そのお礼にお金を払う」と考えてみてはどうでしょう。
仕事とは何でもそうだと思いますが、これだけで、だいぶ気持ちも変わります。
そのためにも、相手の「ふところに入り込む」ことは大切だなと思います。
そうして信頼関係が築ければ、工事の過程でミスや勘違いが発生しても、相手はそれを取り戻そうと一生懸命になるでしょう。
大工さんに、ここに棚が欲しいなあと言えば、社長さんや監督さんに内緒でささっと作ってくれることでしょう。
これが、安くて良い家造りにつながるのです。
|
|
|
ああすれば良かった、こうすれば良かったと後で後悔する人は、決まって完璧を求めてしまった人です。
初めて家を建てる人は、見たり聞いたりした情報を全て取り入れたくなるでしょうし、建築経験が有る人は、過去に失敗した部分を踏まえて完璧にしようと思うでしょう。
今しか出来ないと思うあまり、ガチガチの計画が出来上がってしまいます。
家は、住んで生活してみないと気付かない部分がたくさん有ります。
今は最高のプランでもこれからも良いとは限りません。
環境だって変わります。
家族構成だって変わります。
設備機器だって半年後にはもっと良い製品が出て来ます。
まずは、「完璧に作りこまない」で良い箱を作ることに勢力をそそぎましょう。
そして、こだわった部分以外は最低限の仕様で、後から柔軟に対応できるようにしておきましょう。
そのためにも、「後から出来る事は今はやらない」ことが重要です。
間仕切壁も最小限にしておいて、必要になったら作っても良いのではないでしょうか。
外構だって、新しい家に住みながらDIYでやってみるのも面白いですよ。
|
|
|
せっかく家を建てるのに、我慢ばかりじゃ面白くありません。
シンプルだけで個性が無くて、愛着も湧かなくなったらそれこそおしまいです。
今は安くて良い家を建てるのが目標ですが、これだけではあまりにも漠然とし過ぎています。
それに、こだわりや暮らしのテーマを明確にしないと設計者だって困ってしまいます。
そこで「こだわりは1点集中」を実践してみましょう。
あなたの好みや趣味でも構いません。
これからの暮らしをイメージしながら、ご家族とお話し合ってみるのも良いですね。
ただし条件が1つ。
こだわり以外は、バッサリと切り捨ててしまわないといけません。
なぜこだわりは1点集中が大切かと言うと、あっちこっちにちょこちょこお金をかけても結局は自己満足の世界だけで、悲しいかな人は気付いてくれません。
たくさん予算が有るならまだしも、少ない予算で建てようとするからには中途半端が1番良くないからです。
「メリハリ」をつけることが大切なんです。
そして切り捨てた部分は、1番安くて1番シンプルな素材や製品でまとめてしまいます。
例えば、外壁材にこだわって高価なものにしたら、内壁は全て1番安いビニールクロスで1番シンプルな模様で、ついでに壁と天井も同じにしても良いかもしれません。
施工会社に提案してももらうのも良い方法だと思います。
タイミングが合えば、掘り出し物に出会えるかもしれませんよ。
|
|
|
家を建てると決まったら、住宅展示場や設備機器のショールームに行くのがお決まりのコースです。
これが本当に楽しいんですよね。
でも注意してください。
家を安く建てるためには、ちょっと危険が隠されているんです。
例えばキッチンだったら、カタログではこれで十分だと思っていても、いざショールームに行って隣に並ぶ1グレード上の製品と比較すると心が揺らぎます。
ついでに、スタッフの一言が拍車をかけます。
ここで悪魔が耳元でささやきます。
一生に一度の買い物だから、数万円のアップ位大したこと無いよと・・・・。
人間の心は弱い物で、ほとんどの人はこの罠にはまってしまうのです。
あげくの果てに、グレードアップどころか余計な物まで契約して帰って来てしまうんですから。
ショールームは実に巧みに配置や配列を行っているのだから当然ですよね。
そうならないためにも、
事前に予算配分や目的を決めて、「ショールームを使いこなす」ことを考えます。
今日は色を決めに行く。
今日はサイズを確認に行く。
こんな感じで、「体感スペースとして利用」しちゃいましょう。
設備機器は半年や1年でどんどん新しい物が販売されます。
選んだ機器がどんなにグレードが低くても、今使っている物よりは間違えなく良いはずですよ。
せっかく家を建てるのにそこまで我慢しなくてはならないのかと思うかもしれません。
でも今は、予算内で良い箱を作ることに専念して下さい。
それに内装や設備機器はいつでもやり直しがききますから、数年後にお金が溜まってから、じっくりショールームを見学してはどうでしょうか。
|
|