| ■知って安心、地盤調査の判定基準 |

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家を建てると決まったら、間取りや外観など建物ばかりに目が行って、家にとって一番大切な地盤や基礎については業者まかせにしてしまう人が多いのではないでしょうか。
もちろん信頼できる業者にまかせることはとても大切なのですが、家族が一生住む土地ですから事前に知っておく必要が有ると思います。
どんなにカッコイイ家でも、不同沈下してしまったら全てが台無しですから。
ところが本屋やインターネットで、地盤の重要性や基礎の種類は分かっても肝心の何を基準に判断しているのかがさっぱり分からないですよね。
そこで業者の話を鵜呑みにしないためにも、一般的な地盤と基礎の判定基準をまとめましたので目安にしてみてください。
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木造2階建の住宅は、地盤調査をする必要は無いなんて一昔前の話です。
近隣の地盤データーを参考に基礎構造を決める場合もまだ有るようですが、必ず調査依頼をお勧めします。
木造2階建の場合、「スウェーデン式サウンディング試験」と言って、金額も4〜5万円程度で済むとても簡単な試験が有りますから、もし見積りに含まれていなかったら催促してはいかがでしょうか。
これを嫌がる業者さんは、危険度大ですよ。
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北欧のスウェーデンから移入され、1976年にJIS規格に制定され、現在は広く普及しています。
左図のような装置で作業を行います。
1)ロッドの先端にスクリューポイントを取付けて、地
面に垂直に立てます
2)クランプに円筒形のおもりを、5kg、15kg、25kg、50
kg、75kg、100kgと順に載せていきます
3)100kgのおもりを載せても沈まない場合は、ハンド
ルを回転させながら強制的にロッドを貫入させて
いきます。
ハンドル半回転を1回とカウントしていきます。
4)規定の深度まで貫入し記録した時点で、調査が
完了です |
以上のように、おもりと回転による荷重によって、試験機先端が地面に沈むのを測定して、地盤の軟弱度合いを表すのです。
測定箇所は、建物の4隅とその中心部分の、合計5ヶ所を試験するのが望ましいですよ。
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スウェーデン式サウンディング試験の測定結果で、とても重要になるのが、
25kg、50kg、75kg、100kgと順におもりを載せていって、25cm掘り下げるのにハンドルを何回転させたかになります。
もっと簡単に言うと、
●50kgや75kgのおもりを載せただけでロッドが自然に沈む
●100kgのおもりを載せてもハンドルを回さずロッドが自然に沈む
このような自沈層がどれだけ有るかが地盤の判断基準になるのです。
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それでは、地盤調査の結果をまとめた地盤調査書を見て地盤と基礎の関係をどのように判断したら良いのか判断基準を表にまとめてみました。
ただ最終的には、調査測定値以外にも色々な要素を加味しての総合判断が必要となりますので、あくまでも目安としてとらえて下さいね。
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| 判定項目 |
判定内容 |
基礎構造 |
| すべてに自沈層がない |
地盤の長期許容応力度が30kN/u
以上あると考えられる |
布基礎 |
0.75kN自沈層があって、
各測定値がほぼ同一 |
計測項目の荷重(Wsw)が0.75kNで、
貫入状況がゆっくり自沈で急速自
沈ではない |
べた基礎 |
基礎底面から2m以内に、
0.50kN自沈層が50cm以上
ある |
表層部の支持力と圧密沈下に問題
ある |
地盤改良
または
基礎杭 |
基礎底面から2m〜10m程度
の間に、0.50kN自沈層が
連続して100cm以上または、
合計200cm以上ある |
深層部に圧密沈下の問題がある |
基礎杭
または
柱状改良 |
〔専門家の検討が必要な場合〕
・上記以外の場合
・高さ1m以上の擁壁(擁壁と建物との離れが擁壁高さの1.5倍未満)がある場合
・傾斜地の造成で、切盛造成、盛土造成または切土盛土が不明の場合
・経過年数10年未満の50cm以上の盛土(経過年数の時期が不明のものも含む)の
場合
・解体残物等異物混入の敷地の場合
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| (財)住宅保証機構の指針より引用 |
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下図のような地盤調査書が業者さんから渡されると思います。
その際ピンク色の数値に注目して下さい。
荷重が0.75kN以下、また半回転数が0の自沈層が有る場合は、上記の判定基準を目安に基礎を検討しなくてはいけません。
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荷重
Wsw
(kN) |
半回転数
Na
(回) |
貫入深さ
D
(m) |
1mあたりの
半回転数
Nsw
(回) |
荷重
Wsw
(kN)
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換算
N値 |
| 1.00 |
63 |
0.25 |
252 |
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18.9 |
| 1.00 |
30 |
0.50 |
120 |
|
10.0 |
| 1.00 |
12 |
0.75 |
48 |
|
5.2 |
| 1.00 |
4 |
1.00 |
16 |
|
3.8 |
| 0.75 |
0 |
1.25 |
0 |
|
2.3 |
| 0.75 |
0 |
1.50 |
0 |
|
2.3 |
| 0.75 |
0 |
1.75 |
0 |
|
2.3 |
| 0.50 |
0 |
2.00 |
0 |
|
1.5 |
| 0.50 |
0 |
2.25 |
0 |
|
1.5 |
| 0.75 |
0 |
2.50 |
0 |
|
2.3 |
| 0.75 |
0 |
2.75 |
0 |
|
2.3 |
| 0.50 |
0 |
3.00 |
0 |
|
1.5 |
| 0.75 |
0 |
3.25 |
0 |
|
2.3 |
| 0.75 |
0 |
3.50 |
0 |
|
2.3 |
| 1.00 |
0 |
3.75 |
0 |
|
3.0 |
| 1.00 |
9 |
4.00 |
36 |
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4.8 |
*1.00kN=100kg、0.75kN=70kg、0.5kN=50kgと置き換えて見て下さい |
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このように業者まかせだった基礎構造が、どのような基準で決められているか目安が付いたのではないでしょうか。
だからと言って過剰な設計は、コストに跳ね返ってきてしまいます。
もちろんこれ以外にも重要な検討要因は有りますので、納得がいくまで業者さんと話し合うことが必要だと思いますよ。
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| 不同沈下 |
土地が不均一に沈下する事を言います。
壁に亀裂が入ったり、ドアの開閉がしずらくなったり、場合によっては家が傾くことも有ります。 |
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| 自沈層 |
| ハンドルを回転させなくても、50kg、75kg、100kgそれぞれの重さだけでロッドが沈んでいく部分の地層のことを言います。 |
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| 圧密沈下 |
| 水が逃げたり、空気が抜けたりして土の体積が収縮することを「圧密」といい、この現象によって建物が沈下するのを圧密沈下と呼んでいます。 |
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